[東北百名山]  
■6月24日(水)                 ★★     甑岳(1016m)登山                 ♨   山形県/村山市
                    快晴
             往路:累積登下行標高差(↗約800m+↘約28m)/約2時36分     復路:累積下登行標高差(↘824m+↗約0m)/約2時間25分.


           イ.参加者数:73名(男性50名+女性23名).       ロ.参加費:正席3,100円.  


ニ.山行記
  何時もの通り準備体操後、青空の下、集落の点在する牧歌的な田園風景を眺め、広い舗装道路を行く、やがて赤い鳥居い出     合う。穏やかなな道を進むと、左手に標識が現れ、林道新山線起点に着く。ここから森の中に入る。
     しだいに道は急坂へと変わる。間もなく新山登山口に着く。
 ここからは雑木林に杉や松の混じる鬱蒼とした原生の森の中の急坂が続く。
    途中関根ノ清水で喉をす。急登に少し足が重くなるころ見晴台に着く。薄暗い道から解放され視界が開き、村山方面の平野を見   下ろし、葉山の山並みが望まfれる。ひと息つく。
  さらに急登が続く。途中風穴に出合う。富士山の樹海では冷たい風は出ていたが風は出ない。
   風穴とは名ばかり、足元だけを見て急坂に耐えやがて鉱山跡に着く。相当くたびれた。
   高度計を見ると登山開始から570㍍余登って来た。今年に入って最高の登行標高差は日本国の525㍍である。
    疲れるのは当然、納得する。
 
   太陽の陽を浴び葉が明るく輝き、初夏の気分を味わいながら、ジグザグの急坂を登る。稜線に辿り着くと穏やか道に変わり、 間もなく分岐地に着く。
  20㍍ほど、9分で三角点のある山頂に着く。見晴らし皆無、すぐに引き返し、甑観音と「星雲の碑」の建つ南峰に向かう。
 山頂広場に着く一気の視界が開き青い空が広がる。気温23度、からっとした空気と微風が心地よい。霞なく展望すこぶる良し。  疲れた、眺めは後回しにして、まずエネルギー補給、弁当を開く。
 展望は全方位、雲ひとつなく遮るものなし。
  北から東へ、神室山、禿岳などの神室山地の山並み、奥には薄らと栗駒山が見られ、さらに黒伏山や船形山、仙台カゴ、寒風     山、面白山、大東岳などの山々、南方に目を移すと、山形盆地の広がる街並みの向うに神室岳、雁戸山、続いて熊野岳など蔵   王連峰が連なって見渡せる。
  広場の西端に移し北西には、緑なす田園広がる庄内平野の彼方に、穏やかな日本海、薄らと引く海岸線、未だに残雪を擁した  鳥海山が雲上に凛とした山姿を浮かべている。秀麗の名に恥じない心洗われる風景だ。西方眼下に村山市街、蛇行して流れる   最上川、奥に葉山、月山が見え、西南方には朝日連峰が眺望される。展望を堪能後、芝をしとねに仰向けに横たわり青空を
  眺め、思いっ切り手足を伸ばしうたた寝したかったが、混んでいるで遠慮した。

 下山開始、やがてホウノキ、クリ、カエデ、ミズナラ、クヌギなどが中心の明るい気分の良い大木の広葉樹林帯に入る。
   リンゴやグミ、プラムの実を見つけ、満開の白いクリの花、ザクロの真っ赤な花を見る。豊かな森だと思う。
   しばらく下ると沢音が聞こえ、丸太橋を渡れば幕井登山口に着く。
 ここからバラ園東沢公園駐車場まで約3.5㌔の道程だ。少し下ると林道が広くなり、水道施設の工事現場らしきところに出る。
 バラ公園入園料、クワハウの入浴代の無料にに取り計らってくれた菅井さんに感謝、感謝。
   帰路のバスで、清々しい鳥海山を想い浮かべ、また登山道の枝払い、所どころでの新たな道路工事、バラ園の整備、瀟洒な  老人施設など、村山市の財政は豊かなのだろうなど、考えながらバスは仙台へと向かう。
 

村山盆地を眺める
山頂風景
山頂風景
同上


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